🔳みずほの株価はなぜ安い?【低迷する3つの理由】
✅①利益の減益が続いている
✅②長期化する低金利が重荷
✅③新型コロナが追い打ちに
🔳みずほの株価は配当が魅力【投資する5つの魅力】
✅①配当金は驚異的な高配当
✅②現状、減配の予定はない
✅③株価はかなり割安な水準
✅④5ヵ年計画で、業績改善
✅⑤金利が上がれば、株高に
「みずほの株価は、なぜ安いのかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】みずほの株価が安い理由は、単純に、利益の減益が続いているためです。
長引く低金利やコロナが追い打ちとなり、みずほの業績は減益の傾向が続いています。
みずほの株価が上昇へ転じるには、数年をかけて業績を改善し、利益を増益させる必要があるでしょう。
今回は「みずほの株価」が安い理由と、高配当の魅力について解説していきたいと思います。
みずほの株価はなぜ安い?【低迷する3つの理由】
それでは、みずほの株価が安い理由について解説していきましょう。
以下に「みずほの株価」の現状と、低迷する3つの理由について解説していきます。
みずほの株価は、長らく低迷中
みずほの株価は、長らく低迷が続いています。
下図に直近20年間における、みずほの株価チャートを示します。
みずほFG(8411)株価チャート_20年
みずほの株価は2008年のリーマンショックで暴落して以降、10年以上も回復できずに、低迷が続いています。
日経平均株価は大きく上昇しているのに、なぜ「みずほの株価」は上がらないのでしょうか?
以下に、3つの理由について解説していきます。
①利益の減益が続いている
みずほの株価が安い最大の要因が、業績の低迷です。
下図に、みずほFGの業績推移を示します。
みずほFG(8411)業績推移と見通し
(単位:百万円)
みずほFG(8411)当期利益の推移
特に、利益の減益が止まらないことが、株価低迷の最大の要因です。
上図の通り、みずほの純利益は右肩下がりの減益が続いています。
さらにグラフの実績値は20年3月期までですが、次の21年3月期も、大幅減益となることが確実です。
みずほの株価が低迷する理由は、この利益の連続減益が要因となっています。
②長期化する低金利が重荷
みずほの業績が低迷している最大の要因が、長引く低金利です。
下図に直近10年間における、日本の10年債利回りの推移を示します。
日本の10年債利回り_10年チャート
上図の通り、日本では2016年より、マイナス金利政策が始まりました。
そしてこれと同時に、みずほの連続減益が始まっています。
金利が下がれば、運用益や利息収入が減るため、銀行の収益は大きく悪化します。
この長引く低金利が、みずほの業績を低迷させています。
③新型コロナが追い打ちに
そして、この業績不振に追い打ちをかけているのが、2020年のコロナショックです。
今回のコロナショックによって、米国や英国をはじめ、世界中の金利が引き下げられています。
これにより、外国債でも利息収入が大幅に低下することから、銀行の収益はさらに悪化します。
またコロナの影響で、企業の設備投資や、個人の住宅購入、投資目的での融資も減少します。
このような状況も、みずほの業績をさらに苦しめている要因といえます。
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みずほの株価は配当が魅力【投資する5つの魅力】
ここまで、みずほの株価が安い理由について解説してきました。
しかし「みずほの株」へ投資すれば、配当利回りの高さなど、多くの魅力を備えています。
以下に「みずほの株」へ投資する、5つの魅力について紹介していきましょう。
①配当金は驚異的な高配当
みずほの株は、配当利回りの高さが魅力です。
みずほの配当利回りは21年3月時点で、なんと4.8%に及びます。
さらに「みずほの配当」は、2015年から同じ配当水準を維持しています。
業績は低迷してきましたが、配当については、今のところ高配当が維持されています。
②現状、減配の予定はない
そして今後の業績予想においても、今のところ減配になる予定はありません。
下図に四季報による、みずほFGの業績推移と見通しを示します。
みずほFG(8411)業績推移と見通し
(四季報 20年12月16日更新)
四季報の予想値でも、21年3月期、22年3月期と、同じ配当が維持される見通しです。
このままの配当水準が維持できれば、みずほの株主は、高配当を貰い続けることができるでしょう。
③株価はかなり割安な水準
みずほの株価は現在、かなり割安な水準にあります。
下記に「みずほの株価指標」について、日経平均との対比を示します。
日経平均 みずほFG
PER (会社予想) 22.1 11.4
PBR (倍) 1.3 0.5
配当利回り(%) 1.7 4.8
株価の指標(2021年3月時点)
これによると全ての指標において、日経平均より2~3倍も割安な水準にあります。
特に配当利回りは、日経平均の3倍近くとなる高水準です。
このように「みずほの株価」は売られすぎて、現在はかなり割安な水準です。
すぐに上昇することは難しいでしょうが、業績の改善が進めば、株価はたちまち上昇するでしょう。
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④5ヵ年計画で、業績改善
みずほFGでは2019年度より開始した「5ヵ年経営計画」により、大幅な構造改革が進められています。
下図に5ヵ年経営計画における概要の一部と、進捗状況を示します。
5ヵ年経営計画の構造改革
上図の通り、20年度までに7千人の人員削減、81拠点の削減が完了する見込みです。
この改革は21年度以降も継続され、延べ1.9万人の人員削減、130拠点の削減が進められる計画です。
これらの削減計画により、経費は大幅に圧縮される見通しです。
業務純益の目標値
みずほの業績は5年間を費やして、業務純益が9,000億円まで引き上げられる計画です。
このように時間はかかりますが、大幅な構造改革により、将来の業績改善が進められています。
⑤金利が上がれば、株高に
先述した通り、みずほにとっては長引く低金利政策が、業績の足かせになっています。
しかし逆を返せば、金利が上がった時には、金融株は大幅な上昇が期待できます。
まだ遠い将来となりそうですが、景気が回復へ向かえば、金利はいつか必ず上がります。
その時へ向けた将来への先行投資と考えれば、みずほFGへの投資には、大きな可能性があるでしょう。
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まとめ
以上により、今回は「みずほの株価」が安い理由と、高配当の魅力について解説させて頂きました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳みずほの株価はなぜ安い?【低迷する3つの理由】
✅①利益の減益が続いている
✅②長期化する低金利が重荷
✅③新型コロナが追い打ちに
🔳みずほの株価は配当が魅力【投資する5つの魅力】
✅①配当金は驚異的な高配当
✅②現状、減配の予定はない
✅③株価はかなり割安な水準
✅④5ヵ年計画で、業績改善
✅⑤金利が上がれば、株高に
【結論】みずほの株価が安い理由は、単純に、利益の減益が続いているためです。
2016年から始まったマイナス金利の影響で、みずほの業績は減益が続いています。
それでも配当金は維持されており、株価が下落した現在では、かなりの高配当株となっています。
5ヵ年計画による構造改革も進められており、将来の業績回復へ期待して、投資するのも面白いでしょう。
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