株式投資 長期チャートで長期的な視野に立つ方法



私にとっての株式投資における最も大切なポイントは、短期的な値動きに惑わされることなく、長期的な視野に立ちロングスパンでの投資を貫くことです。

これを言葉で言うのは簡単なのですが、初心者には意外と難しかったりします。


実際に私も初心者の時には短期的な値動きに散々惑わされ、売買を繰り返していた時期がありますが、そういう時は絶対と言って良いほどうまくいきません。


プロなどの専業トレーダーのひしめく短期トレードの市場に割って入ったところで、初心者に短期的な相場の動きなど読めるはずもなく、間違いなく撃沈するからです。


また短期的な取引が主体となってしまうと、取引時間中はチャートから目を離さずにはいられなくなり、とにかく短期的な値動きが気になってしまい、毎日気の休まる間もありません。



ここで長期的な視野に立つことができれば、日々のささいな値動きに一喜一憂することもなく、数日間チャートを見ずとも何も気にならない、ストレスフリーの投資ができるようになります。


長期的な視野に立てれば、短期的な値動きなどを気にすることは無意味となるからです。

この姿こそ、投資家としてのあるべき姿であると私は考えます。


私もこの境地に達するまでには時間がかかりましたが、今はまさにストレスフリーでの投資ができるようになりましたし、結果的に運用成果もはるかに良くなりました。


今回は短期的な値動きに惑わされることなく、長期的な視野に立つ方法と重要性について解説していきたいと思います。




株式投資の長期投資① チャートを見ない


短期的な値動きに惑わされることが不毛であることは前述した通りです。

短期的な株価の変動については、もはやノイズ、雑音と同じなので耳を傾けずに、無視することが一番です。


最も効果的な対策は、株価やチャートを『見ない』ことです。

毎日見てしまうと、ついつい一喜一憂したり、余計なことを考えてしまいがちなので、いっそのこと『見ない』ことが一番の得策です。


あの著名な投資家チャールズ・エリスは全米でベストセラーとなった名書『敗者のゲーム』にて、株価のチェックは四半期に1回で十分であると伝え、『投資はデートではなく結婚だ』と説き、銘柄の入れ替え等で売買を繰り返すのではなく、数十年単位での長期投資を推しています。


株式投資の長期投資② 長期のチャートを見る


とはいえ投資活動をしていく以上、やはりチャートを全然見ないという訳にもいかないのが実情です。

そこでチャートを見る時は、できるだけ長期のチャートを見るように心がけましょう。

プロのデイトレーダーでもない限り、間違っても分足のチャートなど見てはいけません。


具体例を出しましょう。下図は日経平均株価の1年チャート(日足)です。初心者はほぼ例外なく、このような日足のチャートばかりを見る傾向にあります。

このチャートを見る限り、株価は横ばいのレンジ相場と判断されるでしょう。



日経平均1年チャート(日足)



ところが下図の10年チャート(月足)の場合はどうでしょうか。

どう見ても相場は右肩上がりの上昇トレンドに見えますよね。


このようにチャートの表示期間を変えるだけでも、投資家にとっては見える景色がまるで変わってきます。どちらのチャートを見るのかによって、受ける印象が全然違うのです。


初心者にありがちな日足チャートばかりを見ている時はまさに『木を見て森を見ず』の状態で、相場の長期的な流れを掴めていません。

投資家としてのレベルアップを図るには、相場全体を見れるようになることが重要になります。



日経平均10年チャート(月足)




優れた投資家は超長期チャートを指標とする


投資家として中級レベル以上になってくると10年チャートでは足りず、下図のような30年級の長期チャートを見たくなります。


先ほどの10年チャートとはまた見え方が全然違いますよね。

このくらいの長期になるとまた横ばいのレンジ相場にように見えてきます。


10年チャートでは右肩上がりの上昇トレンドに見えていても、もっと長期的な視野に立てば日本の市場はバブル崩壊後のデフレから未だに脱却できておらず、依然として長い低迷期のなかにいることが浮き彫りとなります。



日経平均30年チャート



さらに上級のレベルにまで達すると、多くの著名投資家がそうであるように『歴史』を重んじるようになり、下図のような100年チャートにまで目を通し、超長期的な値動きを重要な指標として重んじるようになります。


100年になるとまた見え方が変わり、今度はまた右肩上がりでの上昇トレンドの相場のように見えてきます。



日経平均100年(対数)チャート



ここまで読んで頂いていればもうお分かりかもしれませんが、相場には大小いくつもの周期を持った波動サイクルがあり、1ヶ月周期の小さな波から、数年周期の波、そして100年チャートに見られるような30~40年周期の大きな波まで様々な波動のサイクルがあり、それらが常に繰り返され相場が形成されています。


そのためチャートの表示期間を変えるだけで、景色の見え方がまるで変わってくるのです。




まとめ


以上により、長期チャートで長期的な視野に立つ方法について解説させて頂きました。


1年チャート(日足)では横ばいのレンジ相場に見えても、10年チャート(月足)を見れば長期的には上昇トレンドのなかにいると気づくことができます。


そして初心者は10年チャート(月足)を見て、株価は既に上がり過ぎていて、ひょっとするとピークなのではと勘違いする人がいますが、より長期的な視野に立って30年チャートを見れば、株価が決して上がり過ぎではないことに気づきます。


ピークだなんてとんでもない、むしろもっと上昇するはず、と捉えることもできます。

そして極めつけは100年チャートです。


30年チャートを見ている人は、日本はバブル崩壊以降、長らく低迷を続けており、株はリスクが高いな、と思う人も多いかもしれませんが、もっと長期的な視野に立って100年チャートを見れば、超長期的には上昇トレンドであり、今後も上昇を続けそうだな、と気づくことができます。


このように投資の判断をする上で迷うような局面を迎えた時には、一歩引いてより長期的な視野に立って検討すると、景色の見え方がまるで変わり、歴史が答えを教えてくれるようになります。


歴史は必ず繰り返すので、迷ったら一歩引いて長期的な視野に立ってみると『歴史』が浮き上がってきて、答えが見えてくるのです。



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